猫との共生社会を築くには☆動物愛護センター
三重県は保健所で収容した犬猫を動物愛護センターに回し、殺処分と譲渡事業を行っています。現在、その施設を建て替え中です。
新施設で譲渡候補として残った犬猫を一時的に世話するボランティアを募ったりしています。
そのための養成講習会へ11日に引き続き、21日も行って来ました。
講習会では保健所での違法性のある不適切な引き取りと地域猫活動に取り組まない点について質問しました。
⬇中日新聞
この中日新聞の記事を読まれたボランティアさんから
『本気なのでしょうか?』と質問がありました。
職員さんによってかなりの温度差がありますので、イエスノーで答えられるものではありませんが、私達が望む姿とは違うかもしれません。
処分場(動物愛護センター)を建て替える理由は耐震規準に満たないから。
数年前からセンターで譲渡事業をしていますが、希望者がいなければ譲渡候補になっても殺処分です。センターに残して里親希望者を待つことはありません。置く場所が無いのではありません。世話をする気が無い。そこまで労力を使う気が無いのです。
新たな施設でどこまで三重県がお金と労力を使うのか分かりません。
保健所が収容する猫のほとんどが、駆除目的に捕獲された子猫です。保健所は引き取りを拒否せず、ボランティアに世話させて譲渡。
ボランティアはノラ猫駆除を支える歯車になります。
保健所に入る猫の苦情は減り、殺処分数も減ります。
しかし、保健所に持ち込まれて駆除される猫は、巷で駆除されている猫に比べたらほんの僅かです。ノラ猫の駆除はどこの地域でも起こっています。
行政は地域猫をしなくても殺処分数が減るんですから助かるでしょう。住民も、増えた子猫は保健所へ持ち込めばいいのですから、ますます地域猫活動は遠退き、地域住民による猫駆除は続きます。
一定数を越えると大抵、住民による駆除が始まるので、行政はそれをアテにしている面もあると思います。
ノラ猫が生きていける社会を作らなければいつまでたっても猫は害獣扱いです。
新たな施設では、ノラ猫の手術も行うそうですが、単にTNRしただけでは、いずれ駆除されてしまいます。
この悪循環を絶ち切るには、行政が駆除目的に捕獲された子猫も成猫も引き取らず、地域猫活動を推進することです。
処分数を減らしたから『本気』とは言えないので、見えてない面を見ることか必要やと思います。